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Learning English as a Second Language

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    翻訳ツール DeepL

    DeepLはドイツのケルン市のDeepL Gmbhが展開する翻訳サービスです。私はオンライン英会話の先生(大学の先生)から教えていただきました。その先生曰く、機械翻訳としては一番正確で信頼できる!ということでしたので、早速チェックして使ってみました。 印象としては、ドキュメントにまとめた書類をそのまま投げ込んでも、文書ごとまるごと翻訳してくれるので便利です。無料版でも、制限はありますが、利用回数が多くなければ十分に役立つと思いました。オリジナルの用語集を作成して訳文をカスタマイズすることも可能です。 また、ウェブサイトだけではなく、マック版とiOS版のアプリも用意されています(windows版もあるようです)。私は文書をマックで作成することが多いのでマック版のアプリがあるのは大変ありがたいです。 マック版のアプリを立ち上げると上のようなウィンドウが開きます。左側の「原文の言語」のところにテキストを投げ込みます。自動で日本語と認識してくれます。右側の「訳文」は様々な言語を選択できます。ここでは英語(US)を選んでいます。 上の文章を入れてみると即座に英訳が出ます。読み上げもしてくれます。訳文中の単語にカーソルをもっていくと、その語の他の選択肢をいくつか提示してくれて、簡単にカスタマイズできます。iOS版もダウンロードして使ってみましたが、同様に使い勝手が良いです。ただ文章が長くなるとマックで作業した方が見やすいです。 パッと見では、とても自然な感じで翻訳されていて、ほとんど修正するところは無いように思えます。かなりすごいのではないでしょうか。これまでは日英の翻訳をするときGoogleの翻訳を使っていましたが、今後はDeepLをメインに使って、日本語で作文→DeepL→ネイティブの先生にチェックしてもらうという流れになると思います。 DeepL is a translation service run by DeepL Gmbh in Cologne, Germany. I learned about it from my online English teacher (a university professor). He said it was the most accurate and reliable machine translation! So I immediately checked it out and tried it out. My impression is that it is very convenient because you can just throw in a document and it will translate the whole document. Even the free version has some limitations, but I found it useful enough if you don’t use it a lot. You can also create your own glossary and customize the translation. In addition to the…

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    英語学習週刊新聞アルファ the japan times alpha

    ジャパンタイムズ社のアルファは英語学習者のための週刊の英字新聞です。 私は最近になって購読を始めました。以前は同社の On Sundays という週刊英字新聞を購読していました。どちらもタブロイド版というサイズがとても好みです。アルファは1部320円(税込み)ですが、私は田舎者なので自宅まで配達してもらえる定期購読をしています(少しディスカウントもあるのでお得です)。 アルファは「分かる、伝わる、ニュースで学ぶ使える英語」というキャッチフレーズの通り、英語学習者が無理なく英文ニュースに親しめるような工夫が盛りだくさんで、これで320円なら英語学習者皆さんにおすすめしたい媒体です。 ちなみに私はマック歴30年、iPadは初期の頃から、またAmazonキンドルも日本発売前からUSのものを購入して使ってきたようなガジェット好きですが、やはり紙媒体は良いですね!めくったり書き込んだり好きなようにできますし。一般紙の購読は数年前にやめてしまいましたが、新聞紙というのは読み終わった後も生活の中で使い勝手が良いですし、物を包んだり何かの下に敷いたり、何かと重宝しています。 アルファの紙面構成は(12月17日版)、1面にトップ記事(ミャンマーのアウンサン・スー・チーさんの記事)が、簡単な語句・語法解説とともに載っています。 2ページ目は、トップ記事の学習ポイントと、目次があります。目次には各記事の難易度レベルが星表示されています。また誌面と関連した購読者会員サイト(Club Alpha)の案内があり、アクセスすると学習用のデジタルコンテンツを利用できます。 3ページ目は、Easy Reading News のコーナー。ボキャブラリーや文法の詳しい解説付きの英文記事が2つ掲載されています。 4ページ目は国内ニュース、5ページ目は海外ニュースです。それぞれ150字前後のニュース記事がひとつずつと、100字ほどの短いニュース記事が4つずつです。大きめの記事には邦訳、小さい記事には簡単な語句解説がつきます。ニュース記事に慣れるにはもってこいの教材ですね。 6ページ目は Business & Tech、7ページ目は Focus と This Week’s OMG(今週のオー・マイ・ガー!)。大雪で帰宅できなくなった客と従業員がイケアで一泊したというデンマークのニュースでした。 8,9ページは For Beginners のページ。数名の contributor による small talk や豆知識など読んで楽しい息抜きのページです。英語なるほど Q&A のコーナーは読者からの素朴な(でもなかなか説明が難しい)疑問をとりあげて大学の先生が丁寧に説明してくれるコーナーです。自分で調べてもよく分からないことが多いので、このようなコーナーは貴重です! 10,11ページ目は Life & Culture。今週は私の大好きな John Belushi がとりあげられていて嬉しかったです。代表作のブルース・ブラザーズ Blues Brothers がリリースされたのが 1980年!もう40年以上前なんですね。友達と映画館まで見に行ったのを覚えています。映画には ジェームズ・ブラウン、ジョン・リー・フッカー、アレサ・フランクリン、レイ・チャールズ・キャブ・キャロウェイなどブルーズ界、ソウル界のレジェンドたちがズラリ。監督はジョン・ランディス。映画に使われているBGMも She caught the katy(ブルース・ブラザーズのバージョン)など名曲が目白押しで、ブラック・ミュージックへのリスペクトに溢れています。ブルース・ブラザーズのバンドメンバーも、ギターのスティーブ・クロッパーやベースのドナルド・ダック・ダンなど、かのオーティス・レディングのバックをつとめていた超大物ぞろいで、ベルーシが本気でこのバンドにかけていたことが分かります。ちょっとアツくなってしまったのでこの辺で。 12,13ページ目も Life & Culture で、今週はバルバドスがイギリスの君主制から共和国へ移行したニュース記事です。 14ページ目は広告、15ページ目は Armchair Traveler(紙上世界旅行)とcartoon(漫画)。実は新聞や雑誌に載っている漫画が一番難しいと思っています。どの媒体でも cartoon は読者にとって人気のコーナーのはずだと思いますが、描かれている皮肉やユーモアがよく分からないのです。ここがしっくりくるようになればネイティブ並みの感覚が身についたということになるのでは、と自分の中のひとつの目標にしています。アルファのこのコーナーは簡単な例を解説付きで載せてくれているのでありがたいですね。 16,17ページ目はエッセイとコラムです。 18,19ページ目は In the Workplace と、TOEICテスト対策のページ。 20ページ目はLesson & Exerciseのコーナー、「教えて!日本のコト」(1・3週目号)です。今週は年越しそばについて説明しましょうという内容です。全国通訳案内士の勉強になります。21ページ目は英文ライティング講座とスピーキング練習のコーナー。 22ページ目は Tourism 「対話で学ぶ日本を語る英語力」。今週は春日若宮おん祭についての会話表現です。このコーナーも全国通訳案内士の勉強に役立ちます。23ページ目はクロスワードとお知らせ Bulletin Board。 24ページ目が最終ページで、様々な分野で活躍されている方のインタビュー・コーナーです。 以上ざっと紹介してきましたが、英字紙が数ある中、日本人の英語学習者用に特化して(初学者から上級者まで十分に役立つと思います)、これだけの内容がコーヒー1杯分(コンビニなら2杯分?)で楽しめますよ。おすすめです。

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    ヘミングウェイで学ぶ英文法

    アーネスト・ヘミングウェイの優れた短編を十二分に味わうための英文法をしっかりと解説してくれる素敵な本です。ヘミングウェイのファンのみならず英文学をオリジナルテキストで深く味わいたいという人にもおすすめです。 アーネスト・ミラー・ヘミングウェイは、1920年代から50年代にかけて活躍したアメリカ生まれの小説家で、代表作には『武器よさらば』『陽はまた昇る』『誰がために鐘は鳴る』などがあります。作品中最も評価を受け、ノーベル文学賞受賞のきっかけともなった『老人と海』が最近NHKの「100分 de 名著」(こちらもおすすめ)でもとりあげられるなど、また人気が復活しているような気がします。 よく知られるように、シンプルな言葉を紡いで人の気持ちや情景を見事に表現していく、無駄のない、かつスタイリッシュな文体が魅力です。ヘミングウェイは短編の名手としても知られています。実は、若い頃はヘミングウェイの短編を読んでもピンとこなかったのです。しかし不思議なもので、年月がたって、いろいろとそれなりに人生経験を積んできて読み直してみると、ああ分かる分かる、こういうことだったのかとしみじみと心に染み入るようなことがあります。ちなみに私が最も心に残っている短編作品は “I Guess Everything Reminds You of Something”(何を見ても何かを思い出す)という生前未発表の作品です。 この本では、以下の6つの短編がとりあげられています。 それぞれの作品について、和訳、原文、文法の解説、作品解説がついています。著者の解説やコラムがとてもおもしろいです。”Cat in the Rain”や”Hills Like White Elephant”なんかは、1人で読んでいたときには「ふーん」「そんなことがあったんだね」くらいの感想しか持ちませんでしたが、著者のアツい解説を読んでなるほどそうかと気付かされることが多々ありました。 今まで何気なく食べていた食材が、何かひとつ事情を知ったことで、とても好きな食材に変わってしまうというような(たとえが変?) この本はたいへん売れたようで、続けて同じ出版社から続編の『ヘミングウェイで学ぶ英文法2』、シリーズとして『オスカー・ワイルドで学ぶ英文法』、『オー・ヘンリーで学ぶ英文法』も刊行されています。こちらもおすすめです。信頼のおけるしっかりとした文法解説で英文学の優れた短編をオリジナルテキストで楽しみたい方、一度手にとってみてはいかがでしょうか。

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    発音 pronunciation

    BBC Learning English は英国放送協会 British Broadcasting Corporation が運営している英語学習サイトです。 BBC公式サイトの About the BBC のページには次のように書かれています。 We’re impartial and independent, and every day we create distinctive, world-class programmes and content which inform, educate and entertain millions of people in the UK and around the world. 私たちは公平で独立した立場で(つまりいかなる権力にもよることなく)、特有でワールドワイドな番組と、知らせること、教育に役立つこと、そして楽しませることを目的とした内容を創り、数百万の英国民と世界中の人々にお届けします。(拙訳) BBC公式サイトより 上のようなミッションを公共放送として行っているので、ニュースやテレビ番組のみならず、英語学習の教育コンテンツもとても充実しています。日本のNHKと共通するところが多いですね。BBCは英国民の受信許可料(テレビを設置または使用する人が年間2万数千円を払う)をもとに運営されていますが、インターネットを通じて日本にいる私たちもコンテンツを無料で利用できるのです。イギリスの人たち、ありがとう。 BBC Learning English のプログラムは内容が盛りだくさんすぎて消化しきれないほどあります。しかもどれも質が高く、何よりBBCだから間違いない!という安心感があります。 ここで紹介したいのは The Sound of English という発音練習の基本プログラムです。 The Sound of English は Alex Bellem さんという方が、英語で使われる44の発音をシンプルに、口の形を見せながら分かりやすく教えてくれます。各ビデオはおよそ1分〜3分程度です。解説ビデオは最初のイントロダクションを含めると45あります。 最初の紹介ビデオでAlexさんは、「良い発音とはとても大事ですが、良い発音とは何でしょう。ネイティブみたいに話すというより、異なるアクセントがあってもいいんです。大事なのははっきりと発音すること、他の人に言わんとしていることが伝わること。英語には様々なアクセントがあります。英国内にも世界中にも。」とおっしゃっています。Alex さんご自身は標準的な南部の英国アクセントだそうです。少し勇気づけられます。 プログラムの構成は以下のようになっています。 私が苦手な短母音の例です。動画はBBCのサイトから埋め込む方法が分からず、You Tube に上がっていたものを埋め込みました。 BBC Learning English には他にも発音学習のプログラムがありますが、今回はもっとも基本的なものを紹介しました。私が発音を意識し始めたのは英検1級をとってからです。試験の時にリスニングパートがまるでダメで(受験者全体の平均点より低かったかも、、、)、きちんと聞けるようになりたいと思ったことでした(聞いてる端から忘れてしまうという記憶力の問題もあるのですが)。言葉って音でできているんですよね。当たり前ですけど、そのことを再認識した次第です。 BBC Learning English にはアプリ(iOS、アンドロイド)やポッドキャストもあります。質が良くてしかもお金がかかりません。利用しない手はないですね。ポッドキャストについてはまた別の機会にレビューしたいと思います。

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    TED

    英語学習にTED (Technology, Entertainment and Design) のサイトを利用している方も多いと思います。TEDは1984年にNPOとして誕生して以来、Spread Ideas をミッションとしてオンラインやイベントを通じて世界中に広がりました。 TEDの魅力は、ありとあらゆる分野の第一線で活躍している人たちが登場して熱いプレゼンをしてくれるところです。1本あたりの話は短くまとめられていて、また、アニメーションを使ったものもあり、専門の知識がなくても楽しめるように作られています。 英語学習の教材として優れているのは、①内容が素晴らしいこと、②トランスクリプトが用意されていることです。 たとえば、次の動画は脳科学者のMatt Walkerさんによる”The surprising health benefits of dreaming”です。たった2分あまりの動画ですが、夢を見ることは “overnight therapy”のように作用して覚醒時の問題解決能力の向上に役立っているという内容が語られています。 上の埋め込み動画でも英語を含めた7つの言語の字幕を利用できますが、リスニングの練習には、TEDのサイトで見ることをおすすめします(動画の画面のTEDのロゴをクリックするとサイトへ飛びます)。動画の下の”Details”ではこの話の要約、”Transcript”をクリックするとこの動画で用意されているトランスクリプトの言語を選ぶことができます。サイトの方がトランスクリプトが見やすく、Mattさんが話しているセンテンスを色表示してくれます。しかも、聞きたいセンテンスをクリックするだけで何度も聞き直すことができます。 動画によっては日本語のトランスクリプトが用意されているものもあります。その場合、日→英、英→日の練習にもなります。 TEDにはポッドキャストもあります。気に入った話をダウンロードして通勤時間などに利用するのも良いですね。

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    最新の時事英語表現を学べる「ニュースで英語術」

    ニュースで英語術はNHKラジオ第2で月〜金の週5回放送されている5分間の番組です。土日の再放送もあります。NHK World-Japan のニュース番組から1分程度のスクリプトが抜粋されて紹介されます。素晴らしい番組で利用されている方も多いのではないかと思います。 ラジオ放送もですが、ウェブサイトがよくできています。サイトには各記事のスクリプトが英文と和文の両方で見やすく配置されています。 英文スクリプトには各文ごとの和訳と解説がついています。ニュース記事の文章は簡潔に無駄なく必要な情報を伝えることに特化して書いてくれているので、ひとつひとつ確認することで英文と和文の両方の勉強になります。また、解説部分は語句のみならずその語句が使われる背景知識なども含めて説明されておりとても親切です。ありがとう! トランスクリプトを公開している海外のニュースサイトと比べるとひとつひとつの記事は分量として短いかもしれませんが、継続して使うにはこのくらいがほどよいと思います。ニュース英語の学習教材として非常に優秀!最新1週間分の記事については実際のニュース映像も公開されていてリスニングの練習にもなります。 ページ下の「もっと見る」をクリックすると過去半年分以上のスクリプトがアーカイブされています。まさに宝の山です。これからも長く運営を続けてほしい。 以上、ニュースで英語術の紹介でした。

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    例文、コロケーション、類義語の検索に便利なSKELL

    英語のフレーズや語がどのように使われているかを簡単に調べることができる検索サイトとして便利なのがSKELL ( Sketch Engine for Language Learning の略)です。登録の必要もなく無料で使用できるので重宝します。私はネイティブの先生から便利なサイトがあるよと教えてもらいました。例文、コロケーション、類義語は独創的なアルゴリズムと最先端のソフトウェアによって数十億のテキストサンプルから自動的に識別されると謳っています。ちなみにSKETCH ENGiNE という有料のサービス(EU内の教育施設は無料)もあるようですが、無料で使える検索サービスだけでも十分すぎるほどすごいです。 Google で SKELL を検索するとサイトがヒットしますので、開くとこのような画面になります。 word or phrase のボックスに調べたい語を入れます。私は日本の文化や観光地に関わる英作文を練習しているので、ここでは shrine (神社)を入れてみます。 Examples, Word sketch, Similar words の選択肢が自動的に現れます。ここではそのままENTERを押します。 まず Examples では、shrine が使われている例文が40出てきました。 次に Word sketch を選ぶと、画像のようになります。 shrine が主語の場合に使われる動詞の例、shrine が目的語の場合に使われる動詞の例、shrine を修飾する語の例、shrine によって修飾される名詞の例、shrine とともに使われる名詞の例などが一覧で表示されます。 Similar words を選ぶと、画像のようになります。 この画面の上に表示される語のリストにカーソルを合わせるとその語の例文とword sketchもいくつか表示してくれます。下の画像では cathedral にカーソルを合わせています。 フレーズも検索できます。例えば Japanese cuisine と Japanese dish は辞書ではどちらも「日本料理」と出ますが、ふたつの使われ方の違いを調べると、 Japanese cuisine はより総合的でフォーマルな感じの文章の中で、Japanese dish はより具体的な料理を目の前にしたような現場感のある文章の中で使われているのだなと確認できます。 もちろん例文は辞書で調べられますし、辞書に記載されている例文は信頼のおけるきちんとした文章ですから辞書は手放せません。しかし、インターネット検索サービスは、量とスピードの点では圧倒的です。また、言葉は時代とともにどんどん変化していくので SKELL のようなサービスも併用して学習していくのがいいかもしれません。 それにしても便利になりましたねぇ(しみじみ)。

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    語源でボキャビル Merriam-Webster’s Vocabulary Builder

    Merriam-Webster’s Vocabulary Builder は語源でボキャビルする本です。私が持っている second edition が 2010年の発売なので少し古い感じもしますが、未だに時折ページをめくって楽しんでいます。(ちなみに私はこの本を first edition でも購入していたので2度目の購入でした。)そして Kindle版も持っています。 この本は30ユニットで構成されています。1ユニットにつき、8つの語源が紹介され、1つの語源につき、4つの単語が紹介されています。ですので、1ユニットにつき32の見出し語、本全体では960の見出し語ということになります。 それぞれの見出し語には、語義、例文、そして筆者によるアツい解説文が付いています。そう、この本の魅力はなんといってもそれぞれの見出し語に付いている筆者の解説文です。試験用の単語帳ではありえないほどの熱のこもった口調(?)で、ユーモアを交えながら教えてくれるのです。アメリカ文化、アメリカ人の考え方にも触れることができるので興味深いです。ただ、読むのに時間がかかるため、効率よく試験のために語彙を増やすという目的にはまったく合わない(笑)。試験用ならもっと良い本がたくさんあるかも。でも本が好きで英語を学んでいる人はきっと気に入ると思います。 前書きにこの本の目的が2つ記されています。 (1) to add a large number of words to your permanent working vocabulary ずーっと使えるような語彙をたくさん増やすこと、そして (2) to teach the most useful of the classical word-building roots to help you continue expanding your vocabulary in the future 今後も語彙を増やしていくのに役立つ語源を教えること、となっています。 多くの方がおっしゃるように、語源の知識を得ながら語彙を増やしていくというのは理にかなっていると思います。この本にはギリシャ語・ラテン語由来の基本的な語源が240紹介されていますが、英文を読む中で出会う未知の語にその語源が含まれていると何となくでもその語がどんなカテゴリーの語なのかを類推することができます。辞書で語義をひいたときにも、やっぱりこういう意味だったのかと記憶に残りやすいです。 この本のもう一つの魅力は、各ユニットの最後にギリシャ語やラテン語に由来する神話や歴史に登場する語、数に関する語をまとめて載せてくれていることです。それぞれ、”Words from Mythology and History”、”Number Words”となっています。これがとても面白くて勉強になります。新聞や雑誌の記事、一般の書籍など読んでいてもこのような語は自明のこととして出てくることがありますよね。ですのでこのコーナーはとてもありがたいです。 語源2つごと、つまり16見出し語ごとにミニクイズ、ユニットの最後にレビュークイズがついていて、理解度をチェックできるようになっています。ただ、洋書の勉強本にありがちですが、巻末の答えが見づらいのです。このあたりは日本の書籍のように見やすく改善してもらえたらよいのですが。 マスマーケットなので紙質はそれなり、でも、ページ数の割には重くありません。私はユニットごとにばらばらにしてステープラーで止め直して見たいところだけ持ち歩いています。印刷はきれいでクリアーです。何年もたつと紙が日焼けして変色しています。値段が安いので気兼ねなく書き込みしています。もっとボロボロになったらまた買い直すつもりです。 以上、お気に入りのボキャビル本の紹介でした。

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    分かりやすくてたくさん練習できる英文法書

    English Grammar in Use シリーズは、Cambridge University Press社から出ている世界中の英語学習者に人気の英文法書です。著者はRaymond Murphy。 多くの方が YouTube やブログなどで紹介しているので使ってらっしゃる方も多いと思いますが、私もこのシリーズのお世話になりとても役に立っているので改めて紹介します。 見開き2ページでひとつのユニットになっています。左ページに文法の説明や使い方、右ページには練習問題という構成です。すべて英語で書かれています。 左ページの説明が秀逸です。やさしい英語で基本的な説明と、混同しそうな表現や語法との比較が書かれており、とても理解しやすいです。読んでいくと日本語の英文法書だけでは気づいていなかったことをたくさん発見できると思います。 右ページは練習問題がたくさんあり、巻末の解答で確認できます。ちなみにこのシリーズには解答がついているものとついていないものがあるので、独学の方は解答付き ( with Answers )の方を購入しましょう。以前、The Japan Times の伊藤サムさんが、英語学習は「やさしくたくさん」ということを提唱されていましたが、この本はまさに「やさしくたくさん」学習に最適だと思います。画像は、私が使用した古い版のものです。これから用意される方は最新のものを購入されることをおすすめします。 巻末の解答ページはこんな感じです。新しい版を持っていませんがもう少し見やすくなっているかも、、、 私は巻末の解答ページだけ、本から切り離して、ステイプラーでとめて使っています。こうした方が解答を確認しやすいです。 このシリーズは種類がたくさんあります。また、古いバージョンと新しいものが混在していたりするので、どれを買ったらいいかわからん!という方もいるかもしれません。 最新のバージョンでは初級のものは Essential Grammar in Use with Answers:A Self-Study Reference and Practice Book for Elementary Learners of English です。この本は EU(ヨーロッパ連合)で語学力の国際標準として使われている CEFR ( The Common European Framework of Reference for Languages ) でいうとA1-A2-B1くらいが対象です。文部科学省が各資格・検定試験とCEFRとの対照表を出しているのですが、それによると日本の英検のおよそ3級から2級くらいとなっています。 中級者用の本としては、English Grammar in Use 5th edition Book with answers and interactive ebook があります。この本は CEFR の B1-B2 ですので、英検2級から準1級程度となります。 私は古いバージョンの Basic Grammar in Use と Grammar in Use Intermediate の2冊を使いました。Basicは初級、Intermediateが中級です。私はほとんどの方は Basicの方をしっかり勉強すれば十分という感想を持ちました。私は現在、英検1級を持っていますが、初級の本はいまだに役に立っています。ですので、Essential を隅から隅まで勉強し、基礎を固めた上で、足りない部分が出てくれば、Intermediate や Advanced(上級者)用のもので勉強したり、他の文法書等で確認するというやり方が良いと思います。 追記:10年ほど前?にこの本のアプリがありました。購入してiPadで使ってみましたが、あまり使い勝手はよくありませんでした。新しいものは試していません。私は自由に書き込める書籍の方をおすすめします。

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    表現力向上のための素晴らしい英文法書

    『表現のための実践ロイヤル英文法』(綿貫陽、マーク・ピーターセン共著、旺文社)です。 はしがきに「本書は、高校生程度以上の学生、教師および一般社会人の英語学習者を対象として、自分の考えや事実を、英語で正しく表現できるようにすることを目的とした学習書である。」とあり、「基本的で正確な文法力で正しい英文を構築する」という発想のもとに編集されています。そしてその言葉の通り、随所に表現の微妙なニュアンスの違いなどが豊富な例文で分かりやすく示されています。特に Helpful Hint という128もあるコラムが秀逸で、様々な英語表現の理解を助けてくれます。 私は本書を一度隅から隅まで通読し、何か疑問点や調べたいことがあるときにはその都度参照するという使い方をしています。本書には『英作文のための暗記用例文300』という小冊子が別冊で付いていて、表現力アップの役に立ちます。他にも文法書は Cambridge の Grammer in Use を使っていますが、両方とも素晴らしい学習本で、周りの学習者にも勧めています。 ところで、本書の著者の1人であるマーク・ピーターセン先生には、学生時代に英語の授業でお世話になったことがあります。温厚なお人柄に加え、いつも熱意あふれる授業をされていて、学生に人気の講義でした。岩波新書から名著『日本人の英語』を出された時もすぐに購入し拝読しました。当時、受験英語しか知らなかった私にとって冠詞というものをすっきりと説明してくれた本は、私の知っている範囲では、あの本が初めてだったと思います。 追記として、『表現のための実践ロイヤル英文法』にはシリーズとして刊行された『表現のための実践ロイヤル英作文法問題演習』(こちらは村上春樹さんも紹介されていました)、『ピーターセンの英文ライティング特別講義40』があります。

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    Merriam-Webster’s Essential LEARNER’S ENGLISH DICTIONARY

    お気に入りの辞書を紹介します。Merriam-Webster の Essential Learner’s Dictionary です。Amazonのレビューなどを見ても学習者にとても人気の辞書です。 この辞書の魅力は、語義が簡潔で理解しやすいこと、また、例文が豊富で文の中での使い方が分かりやすいことです。これまで電子辞書も含め様々な辞書を使ってきましたが、私のような学習者(一応、英検1級)にはとても使いやすく愛着の湧く辞書です。マスマーケット版なので価格も安い!背表紙が割れてしまったらまた買い直すと思います。 デメリットとしては、出版年が2010年と少し古くなってしまっていることです。新しい語彙はほぼネットで調べるので私の場合問題ありません。気になる方はひとつ上のランクの Merriam-Webster’s Advanced Dictionary が良いかもしれません。