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Learning English as a Second Language

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    物書堂の辞書アプリが秀逸

    2015年に電子辞書ビジネスから撤退してしまった Seiko Instruments Inc の中古を使い続けていましたが、いい加減新しい辞書が欲しいと思いました。市場はほぼカシオの独占状態?でしょうか。いろいろ探してみましたが結局電子辞書はやめにしました。理由は以下の3点。 結局、物書堂の辞書アプリを使うことにしました。以前からWISDOM(古いもの)と国語辞典は入れていましたが、よく見てみると結構ラインナップが充実していることがわかりました。 辞書関係は相当なマニアの方がたくさんいて情報を発信して下さっているのでブログやYouTubeを参考にしました。 物書堂のアプリは自分の好きなアプリを購入してアプリ内で管理できるところが便利です。また、複数の辞書で同時に引ける「串刺し検索」が使いやすく秀逸です。辞書の並び順も自分でカスタマイズできます。 ちょうどジーニアス英和の第6版が出ていたこともあり、ジーニアス英和(第6版)/和英(第3版)を購入(セール価格でした)。ジーニアスは8年ぶりの全面改訂だそうです。中辞典はもうほとんど使わないかなと思っていましたが、レイアウトが見やすいのと、内容が良いので、結構使っています。ジーニアスで驚いたのは、音声が見出し語以外の、複数形・過去形・ing 形などにもついていることです。買ってよかったです。 大辞典も欲しいと思い、ジーニアスかランダムハウスで迷いました。結局値段の安いランダムハウスを購入しました。リリースが2014年の第2版ということでちょっと古いのですが、値段はジーニアス大辞典の半分くらいだったので。使い勝手は良く、用例も豊富です。まだ使い始めですが評判通りとても良い辞書だと思います。 アプリの辞書がこんなに良くなってくると電子辞書はもう出番がなくなるかもしれませんね。紙の辞書はこれからも残るだろうと思いますが。ただ、老眼で少しきつくなってきました。これからも電子機器のお世話になりそうです。 ところで、物書堂の辞書アプリは apple 製品でしか使えないのでしょうか。昨年、スマホをGoogleに変えてしまったので、そこだけ不便です。

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    ニュースでリスニング力を鍛える

    英語ニュースを使ってリスニング力を鍛えるのにとても良いサイトがあります。NPR (National Public Radio) の All Things Considered です。リスニング力を鍛えるのに良いと思う点は次の3つです。 トランスクリプトがついた英語ニュースサイトは他にもありますが、私は All Things Considered が気に入っています。短く区切られているので取り組みやすいからです。NPR のサイトに行ったら、ページ上のタブから PODCASTS & SHOWS を選ぶと DAILY カテゴリーの中に All Things Considered があります。 2022年9月8日(木)は英国のエリザベス二世逝去のリポート。 Listen to Full Show の下には短く区切られたニュースが続きます。 “Queen Elizabeth Ⅱ, longest-serving monarch in Brithish history, dies at 96” を開くと、トランスクリプトがあらわれます。ポッドキャストの音声を聞きながら英文を確かめることができます。 ニュースは多くの人に伝える目的があるので、使われる表現もやさしく簡潔、そして正確です。トランスクリプトを見てもわからない表現が出てくることがありますが、自分で調べたりオンライン英会話の先生に教えてもらったりしています。日本語の解説が必要な場合は、以前紹介したNHKの「ニュースで学ぶ現代英語」がおすすめです。音声だけですべて理解できるようになりたいですが、まだ時間がかかりそうです。

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    タイピングを基礎からもう一度

    若い頃、リサイクルショップで中古のタイプライターを買ってきて、タイピングの練習をしました。キーは「押す」より「打つ」という表現がぴったりで、あのバチバチとした音が気持ちよかったです。テキストは街角で配られていた英日対訳の新約聖書。マタイ伝をひたすら打って練習をしました。その後ワープロを手に入れて、タイプライターはゴミに出してしまいました。そして最初の Macintosh を手に入れて、ワープロもゴミに出しました。 あれから30年。歳のせいか分からないけれどタイプミスが多くなって、スピードも以前より落ちました。ラップトップを新しくしてからはますますミスが増えました。キーボードの品質は明らかに向上しているに。体力と集中力が落ちているのは仕方ないとして、タイピングを基礎から見直してみるのも悪くないと思い、無料で練習できるサイトをいくつか試してみました。その中から気に入ったものを紹介します。有名なサイトばかりなのでもしかすると知っているものばかりかもしれません。ちなみにここでのタイピング練習は英文タイピングです。 TypingClub TypingClub は基礎の基礎から見直すのにうってつけのサイトです。サイトを開くと最初は英語ですが、言語を選択できるので日本語で表示することもできます。練習はこまかく分けられていてホームポジションの f と j の練習からスタートします。最初から順番にこなしていけばタッチタイピング(ブラインドタッチ)をマスターできるようになっています。とにかくこのクオリティで無料なのはすごいですね。無料で登録すると統計情報も見ることができるようになっています。 Benesse マナビジョン 進研ゼミで有名な Benesse マナビジョンという進学情報のサイトに無料タイピング教材があります。このページにP検レベル判定付きの英文タイピング練習があります。ちなみにP検(旧パソコン検定)とは正式にはICTプロフィシェンシー検定試験といい、ICTプロフィシェンシー協会(P検協会)が運営するソフトウェアの操作技能+ICTの知識、ICTを活用した問題解決能力を図る検定試験です。 このマナビジョンのサイトでは、制限時間内に(デフォルトは5分)できるだけ多くの英文(短文)を正確に打つ練習ができます。たった5分でも集中して取り組むと結構疲れます。使い方が分かりやすく取り組みやすいです。 myTyping マイタイピング myTyping はさまざまな種類のタイピングを楽しく練習できるサイトです。英語系では、英単語、英熟語、英文タイピングが練習できます。 自分がよくミスするキーを表示してくれるところも良いですね。まだまだ無料で練習できるサイトがあるようですが、自分が使ってみて良さそうなサイトを3つ挙げてみました。タイピングはICTスキルの基礎の基礎にあたる部分だと思います。こんな風に自宅でお手軽にスキルアップできる環境があるなんて改めてすごいことです(若い人には当たり前なのかな)。すきま時間にちょこちょこ練習してみようと思います。

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    ドラマや映画のリスニング練習を楽しく! VOSCREEN

    Voscreen は映画やドラマ、アニメなど様々な動画から抜粋されたワンシーンの短いクリップを使ってリスニング練習ができるサービスです。トルコの会社によって運営されているようです。結構前からあるようですが、わたしはオンライン英会話のネイティブの先生から教えてもらってその存在を知り、すっかりはまってしまいました。下はオフィシャルの紹介 YouTube ビデオです。 トップページから登録するとすぐに無料で使えるようになります。画像を入れて紹介したかったのですがサイトのポリシーで一切ダメなようですので文章のみで紹介します。また、サイトでは氏名、メールアドレスなどなどの個人情報を収集してサイトの改善やサービス向上に利用することが書かれていますので利用の際にはご理解の上どうぞ。 画面上にプレイモードを選択する場所があります。ビギナーレベルから上級者レベルまで細かく分かれています。学習の仕方は単純です。短いクリップが再生されたあと、セリフの内容として正しいものをABの2択で選ぶというものです。制限時間内に正解するとポイントが加算されていきます。 解答するか、制限時間になると、セリフの字幕と正解が示されます。よく聞き取れなかったものはクリップを繰り返し再生して確かめることができます。選択肢はあらかじめ登録した母語 mother tongue で表示されます。私は最初、日本語で表示していましたが、より勉強になると思って english に変更しました。一番簡単なビギナーレベルでも知らない表現が出てきたりして焦ります。こういうところから聞き取れていなかったんだなとつくづく。 このサイトでは毎日20〜40分くらいの勉強を推奨しています。登場するクリップはディズニー、くまのプーさんやスヌーピーのアニメ、ビッグバンセオリー、ゲーム・オブ・スローンズなどの人気ドラマ、映画、TEDのスピーチなどバラエティに富んでいて飽きません。 Voscreen にはスマホのアプリもあります。私は iPhone でも使ってみましたが使い勝手は変わらず良い感じです。クリップが短いのでちょっとしたスキマ時間に勉強できるのがいいですね。とても気に入ってます。ドラマや映画を字幕無しで楽しみたいと考えている方は是非一度チェックしてみて下さい。

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    20年ぶりの Duo 3.0:会話表現が山盛りだった

    最近東京で日本人、アメリカ人を交えての研修プログラムに参加してきました。人生で初めて英語でプレゼンを行いました。事前にスライドに合わせた英文を準備していきました。まず日本語で作文し、DeepL で粗訳、その後、自分で調整し、最後にオンライン英会話でネイティブの先生にチェックしてもらいました。タイマーで時間を見ながら読み上げの練習をして本番に望みました。本番はカンペを見ながらですが、何とか無事に終了し、皆さんからお褒めの言葉も頂戴できました。まぁ挑戦して良かったと思います。良い経験になりました。 しかし、アメリカ人の発表や、他の日本人参加者がカンペを見ずに堂々とプレゼンをしているのを見て、自分の力不足も実感しました。できればユーモアをまじえて和やかなプレゼンにしたかった。また、仕事の合間にはアメリカ人の方々ともおしゃべりや食事がありました。こういう時間は仕事以上に大事だったりします。ビジネス英会話の杉田敏先生が以前、英語学習の目標として small talk ができることを挙げられていました。できたら良いなと思いますが、これが本当に難しい。会話は音楽のライブ演奏と同じで、確かにそこにあるのだけれど、どんどん消えていってしまう。自分もそこに飛び込んで波に乗らなければ外野のまま終わってしまいます。楽しくコミュニケーションをとり、もっと仲良くなりたかった。英語学習のモチベーションがまた上がりました。 家に帰ってスピーキングの力を上げるための方法をどうしようか考え直しました。これまでそれなりに自分で英語を学んできたので、すでに英語学習の道具は十分に持っています。新しいものを取り入れるよりはこれまで取り組んできたものの中で見直そうと思いました。私が思い至ったのは Duo 3.0 。単語帳のベストセラーです。 私がこの本を購入したのは 2002 年。何と20年間も本棚に置かれていたのでした。確かこの本で勉強したのは購入後の1度きり。奥付を見ると発売が 2000 年で、私の手元にあるものは 第 12 刷版でした。発売当初からかなりのベストセラーだったことが分かります。そしてアマゾンで見てみるといまだに人気のロングセラーです。Duo 3.0 は英検準1級くらいの単語を 560 の例文に詰め込んで効率よく語彙を増やせることがセールスポイントでした。久しぶりに見直してみると単語帳として本当によくできています。例えばこれから英検準1級を受験する方や受験生の方にも安心しておすすめできる単語帳だと思います。 今回私が(今更ながら)注目したのは、560 用意されている例文がほぼ会話で使われる表現で構成されているところです。わたしにとってこの本は単語帳としての役目は終わっているのですが、例文を見直してみると、あの時、こんな風に会話をつなげばよかった、あんな風に言えたら良かったと思う表現がたくさんでて来るのです。自在に small talk できる力をつけるには杉田敏先生の現代ビジネス英語が最良のテキストだと思っていますが、自分からこのレベルの会話を発するにはなかなかハードルが高いのです(ネイティブの会話についていく力はついたと思います)。Duo の例文は短くテンポよく口語表現を学べるので、会話の波にうまく乗るための力を伸ばすには有効です。20年ぶりに Duo を復習しよう!と思いました。 CD も捨てずにとってありました。iPhone に取り込んで聴いています。音声のチェックは時間がかかって面倒ですが、必須です。1日に例文を100ずつ、まずは本誌を見返して単語や表現の解説をざーっと見ます。そして例文だけの小冊子を使って日本語をさっと英文で言えるように練習します。最後まで行ったらまた最初から繰り返し見ようと思います。 外国語の習得は、楽器の習得と似ていると思います。私は趣味でギターを弾くのですが、何度も聴いて、頭で理解して、コードや指使いやフレーズを覚えて、練習を繰り返して弾けるようになっていきます。英会話はある程度の力がついた上でのジャムセッションみたいなものです。できるようになると楽しいですよね。今日もまたがんばります。

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    無料で学べる時事英語

    NHKゴガクの「ニュースで英語術」が4月からリニューアルし、「ニュースで学ぶ現代英語」となりました。 らじるらじるで聴き逃し放送も利用できます。放送時間は15分です。 NHK World で実際に使用されたニューススクリプトを元に番組が作られています。時間は1分ほどの内容です。毎日の仕事で疲れていても何とか続けられています。レベルは CEFR B2-C1 となっています。 講師は青山学院大学の米山明日香先生、そして「やさしくたくさん」でお馴染みの元ジャパンタイムズ編集局長の伊藤サム先生です。米山先生からは特に聞き取りポイントとなる音の解説、伊藤サム先生からは反訳トレーニングの解説があります。また、Today’s Takeaway としてスクリプトに登場した語句について時事英語ならではの解説がありとても勉強になります。 最新のいくつかの記事には実際のニュース映像がついています。また、英文スクリプトにはクリアな音声がついているのでニュース映像の掲載が終了した後でも音声チェックやリスニング、ディクテーションの学習ができるようになっていてありがたいです。 語句や文法解説は「ニュースで英語術」の頃から変わらず質の良い説明が程よくついています。日本語スクリプトと併せて英作文の練習に活用できます。 こんな素晴らしい内容のものが無料で提供されているなんて!(もちろん受信料は払っていますけど)利用しない手はないですね。今のところ語学系のサイトとしては最も気に入って勉強のペースメーカーとなっています。ゼヒ末長く続けていただきたいものです。

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    The New York Times

    Basic Digital Access Subscription の購読料が月額2ドルと安いので先月から購読を始めました。月額2ドルの特別オファーは最初の1年間で、その後は8ドルで継続となるようです。興味のある方はこちら。 購読料は安いのですが、お金を払って新聞を購読しているという意識が働いて(笑)、以前よりも頑張ってニュース記事を読んでいます。それにしても月に2ドルって破格ですね。 もちろんボリュームが大きすぎてすべてに目を通すことはできていません。しかしウクライナ情勢などライブで次々と記事が入ってくるので常に最新の情報を得ることができます。 通常の記事だけではなく、著名な評論家などが寄稿する Opinion セクションも魅力です。ここのメンバーには経済学者の Paul Krugman もいます。Gregory Mankiw や Joseph Stiglitz と並んで経済学の教科書でも有名な方です。こんな豪華メンバーのコラムを定期的に読めるなんてシアワセです。 時々、日本に関する記事が出ると気になって読んでしまいます。最近では Netflix で配信されている “Old Enough!” (はじめてのおつかい)の記事があり興味深く読みました。 記事とは関係ありませんが、ゲームセクションもあります。クロスワードや スペリング・ビーという単語系は難しくて歯が立ちませんが、Wordle はなんとかクリアできます。Sudoku もはまります。 ほとんど iPhone のアプリで読んでいます。言うまでもないですが、過去の記事やコラムも簡単に検索して目を通せるところ、そして辞書いらずで読み進められるところがデジタルの良いところですね。とても快適です。 多くの人に速く正確に伝えるという新聞の性格上、英文は読みやすく分かりやすく作られています。雑誌記事や文学作品よりも敷居は低いと思います。予想していたよりも新聞の内容が面白いので購読を続けようと思っています。

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    日本を英語で学べる HIRAGANA TIMES

    英語学習に役立つ新聞・雑誌はたくさんありますが、日本の文化や社会に関する英語表現に特化したものは少ないですよね。HIRAGANA TIMES はそんなニーズに応えてくれるメディアです。 REVOLUTIONARY JAPANESE TEXTBOOK MAGAZINE English-Japanese magazine that you can learn real Japan.Supported over 35 years by Japan fans of the world!Innovative editing,that you can learn Japanese language at the same time. ひらがなタイムズは、ありのままの日本が日英で理解できるバイリンガルマガジンとして世界の日本ファンから35年以上にわたり支持されています。 About Hiragana Times Magazine より HIRAGANA TIMES は月刊誌で、日英のバイリンガルで書かれています。各記事には、日本語の学習者が学びやすいように漢字にルビがふってあるなど工夫がされています。記事は日本のニュースや文化、今話題になっていることなどバラエティに富んでいます。定期購読料金はアプリ版が年間5,400円(2年間購読10,000円)、紙版とアプリ両方が年間9,800円(2年間購読は19,200円)となっています(日本国内の場合)。詳しくはHIRAGANA TIMES のサイトか Fujisan.co.jp で確認してください。 英語学習に活用したい ARTICLE 今回紹介したいのは、HIRAGANA TIMES のサイトにある ARTICLE のページです。ここは無料で公開されています。 ARTICLE は次のカテゴリーに分けられていて、日本に関するたくさんの記事を読むことができます。 ありがたいことに各記事にはとても聞きやすい音声がついています。音声は英日(パラグラフごと交互)・英のみ・日のみを選択できます。 各記事はだいたい2〜5分くらいです。記事が短いのも学習者としてはありがたいです。 PCでもスマホでも見やすくレイアウトされていて使いやすいです。興味のある方は活用されてはいかがでしょうか。 日本のことを英語で表現しようとするといつも、これでいいのかな、正しく伝わるのかなと、一瞬立ち止まってしまいます。それは伝えたいことの本質的なところが分かっていなかったりするからなんですよね。なので私の場合、英語学習は日本文化の学び直しにもなっています。よく英語学習を「英語道」と表現する方がいらっしゃいますが、そういう意味で納得です。 お読みいただきありがとうございました。

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    やさしい英語で本を楽しむ

    子ども向けの本?が大好きで、50代の今もときどき読んでいます。独学で英語の勉強をやり直し始めた時には、絵本から始まって(数々の素晴らしい絵本と出会えました!)、oxford bookworms のシリーズを50冊あまり読みました。 Books for children – I love them, and I still read them from time to time in my 50s. When I started to relearn English on my own, I started with picture books (and found many wonderful picture books!), and then read about 50 books in the oxford bookworms series. この oxford bookworms ラダーシリーズは、語彙数を限定した7段階に分かれていて、無理なく楽しみながら読む力を鍛えられるようになっています。例えば、最初の starter シリーズは Headwords が250、一番上の Stage 6 は Headwords 2,500 となっています。やさしくリライトされているとはいえ、内容が世界の名作ですから面白くないわけがありません。個人的なおすすめを3冊ほど、、、 The oxford bookworms ladder series is divided into seven levels with limited vocabulary, so that students can train their reading skills while having fun without difficulty. For example, the first starter series has a limit of 250 essential words, and Stage 6, the…

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    Phrasal Verbs 句動詞

    英語で本を読んだりお話を聞いていたりして、特に難しい言葉が使われているわけではないのに、何かしっくりこなかったりよく分からなかったりすることがあります。 私の場合、句動詞 phrasal verbs が原因!ということが多いです。 句動詞とは 愛用の文法書による定義は次のようになっています。 句動詞は群動詞とか動詞句ともいわれるが、make や take のような基本的な動詞に、in や up のような短い前置詞や副詞を組み合わせて、全体で1つの動詞の働きをするものである。 『表現のための実践ロイヤル英文法』綿貫陽 マーク・ピーターセン:共著 基本的な動詞が、前置詞や副詞との組み合わせで、とても豊かな表現が生み出されてくるわけです。中心となる動詞を辞書で引くともちろん該当の句動詞を調べることはできるのですが、時間もかかるしなかなかやっかいです。 句動詞は種類が多く覚えるのが大変です。ですので一般的によく使われているものから練習して身につけていくのが良いと思います。 私はアマゾンで OXFORD UNIVERSITY PRESS の “Really learn 100 phrasal verbs” という薄い本を購入して使っています。 この本は英語で最もよく使われている100の句動詞が扱われていて、1ページにひとつずつ、意味の確認と練習でコンパクトに構成されています。出てくる動詞はたぶん中学校1年生が教科書で勉強するような be, get, go, have, put などの基本動詞ばかりです。 しかし、これらの句動詞を自分が自由に使いこなせているかというと、、、全く自信がありません。頭で理解しただけでは不十分で、実際に口に出して使う経験が必要なんでしょうね。とても身体的というか感覚的なものなんだと思います。 勉強は単調になりますが、覚えた句動詞を自分の文の中で使ってみたり、ネイティブの方と話すチャンスがあれば会話で使ってみたり、自分なりに工夫することも大事かと思います。ただ、身につければ表現力アップは間違いないと思います。 phrasal verbs を扱った本はたくさんありますが、まずは100から練習してみてはいかがでしょうか。このブログに目を通していただきありがとうございました。

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    The Elements of Style

    本書は英文ライティングの文章作法を記した本で、文筆家(英語)なら必ず(?)持っていると言われるほどの古典的名著です。私は、その昔ビジネス英語の杉田敏先生がどこかで紹介されていているのを目にして本書の存在を知りました。 よくある間違いを正したり、よりよい英文を書くための指南書です。多くの方々が色んな所で紹介しているので、所有しているもしくは目にした方も多いと思います。 薄くて値段も安いですが、中身は濃いです。 私はオリジナルバージョンのペーパーバック($3.95、52ページ)と、第4版のKindleバージョンを持っています(250円、96ページ)。 私が持っている第4版(Kindleバージョン)の目次 Table of Contents を日本語に訳してみました。素人のため間違いがあるかもしれません。大体の内容をつかんでもらえると幸いです。 Table of Contents 序文 (Roger Angell〜著者の一人 E.B.White の甥っ子さんのようです) イントロダクション(E.B.White) 第1章-使い方の基本ルール1 名詞の所有格単数は ‘S を付けて形成する。2 3つ以上の語が1つの接続詞で連続する場合、最後の語を除くそれぞれの後にコンマを使う3 挿入句的な表現はコンマで囲む4 独立した節を導入する接続詞の前にコンマを置く5 独立した節はコンマでつなげない6 文を二つに分解しない(または、コンマを使うべきところにはピリオドを使わない)7 独立節の後にコロンを使い、詳細のリスト、付加、増幅、または説明のための引用を行う8 突然の中断や、長い補足や要約を告げるには、ダッシュを使用する9 主語の数が動詞の数を決定する10 適切な代名詞を使用する11 文頭の分詞句は、文法的な主語を指していなければならない 第2章-作文の基本原則12 適切な形式を選び、それを守ること13 パラグラフを作文の単位とする:各トピックに1パラグラフ14 能動態を使う15 肯定的な表現を使う16 定義が明確で、具体的な言葉を使用する17 無駄な言葉を省く18 ダラダラ書くのをやめよう19 同等の考えは似た形式で表現する20 関連する単語を一緒に記す21 要約では、1つの時制にとどめる22 文の強調語は文末に置く 第3章-形式に関するいくつかの問題 第4章 間違った使い方をされがちな言葉や表現 第5章 スタイルへのアプローチ (留意リスト付き)1 自分を背景に置く2 自然に書けるようにする3 適切なデザインで書く4 名詞と動詞で書く5 見直し、書き直しをする6 くどくど書かない7 誇張しない8 修飾語の使用を避ける9 Do not affect a breezy manner. かっこつけた書き方をしない(たぶん、、、うまく訳せません)10 オーソドックスなスペルを使用する11 説明し過ぎない12 不格好な副詞を作らない13 話者をはっきりと読者に示す14 派手な言葉は避ける15 自信がなければ、方言は使わない16 明確であること17 意見の押しつけはしない18 言葉のあやは控えめに19 明瞭さを犠牲にして、近道をしないこと20 外国語は避ける21 常軌を逸したものよりも、標準的なものを使う あとがき用語集 上述のように薄い本ですが、読み込んで理解するのはなかなか骨が折れます。しかしレポートづくりなどに必ず役に立つでしょう。英語で勉強している方には必携かと思います。価格も安く持っていて損はありません。 古いバージョンのものは様々なフォーマットで無料公開されています(Project Gutenberg)。チラ見してみたい方はどうぞ。 私のブログにお立ち寄りいただきありがとうございました。ではまた。

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    杉田敏さんの現代ビジネス英語

    杉田敏さんはNHKラジオ講座の人気講師でした。多くの方が様々なところで紹介していると思いますが、私も杉田敏さんから多くを学ばせていただいている一人なので少し教材の紹介をさせていただきたいと思います。 杉田さんは1987年から2020年まで、「やさしいビジネス英語」(ちっともやさしくなかったと評判)、「ビジネス英会話」「実践ビジネス英語」と番組は変遷していきましたが、常にビジネスや国際社会のホットな話題をとりあげて最新の英語口語表現をリスナーに届けてくれました。私も「ビジネス英会話」のころから10数年、番組を聴いていました。 現在は残念ながらラジオ講座の講師は引退されましたが、NHK出版から年に4冊のペースでテキストが出されています。ラジオ放送こそありませんが、レッスンの構成はラジオテキストの時とほぼ同じです。ただ、テキストの大きさがB5版と少し大きくなったので、私のような老眼が入った者にも優しいつくりとなっています(笑)。音声ダウンロード付きです。 この音声DLブックのテキスト構成は、1冊に4レッスン、1レッスンにつき6つのビニェット Vignette(6つ目はレッスンのレビュー)となっています。1つの Vignette は1分少々。見開き2ページで左に英文、右に日本語の対訳となっています。 Vignette はグローバル企業の社員同士の会話で作られています。登場する社員はダイバーシティを意識して様々なバックグラウンドを持つ人々です。1分程度の会話のやりとりですが、内容は盛りだくさんで多くの情報をインプットすることができます。 英語を勉強している人々からよく「日本人は英語ができない」と聞くことがあります(本当かどうか分かりませんが)。しかし私は、英語の技術が無いというよりも、話す内容を持っていない(というか自分の意見が無い)というケースを指していることが多いのではないかと思うのです。たとえ技術的に拙い英語であったとしても、自分の中に相手に伝えたいことがある、表したい意見があるという状態ではじめてコミュニケーションが成立すると思うのです。外国の方とお話する中で、物事に対する自分の関心の低さ、意見の無さを痛感することがしばしばです(自分だけ?)。 そういう意味でこのテキストのレッスンは、英語表現はもちろんですが、最新のトピックについての知識や問題意識をもたせてくれる優れた教材だと思います。実際の英会話の場面ですぐに活用できる表現が満載で、英語を使ったコミュニケーションスキルを伸ばすのにとても役立ちます。 私の活用法です。 テキストの「はじめに」や各レッスンの終わりにある「今回のビニェットから」というコラムもいつも楽しく読ませていただいています。また、杉田敏さんが様々な場所で紹介してくださっていた本など面白いものがたくさんありました。別の機会に書きたいと思います。 読んでいただきありがとうございました。ではまた。

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    BBCで英語学習 Lingohack を使い倒そう!

    以前、BBC Learning English のサイトの発音コーナーを紹介しました。 繰り返しになりますが、BBC Learning English はBBC英国放送協会が運営する英語学習のサイトです。初級者 beginner から上級者 advanced learner まで幅広い学習者を対象とした様々な学習プログラムが無料で提供されています。 サイトに行くと内容が豊富すぎて何を見ればよいのか迷ってしまうくらいなのですが、ここでは Lingohack を紹介します。 Lingohack はBBC World News から様々な話題をとりあげて学習者用に短く編集し直したプログラムです。ひとつのトピックはおよそ2〜3分。ニュースの語句やフレーズの説明とトランスクリプトがついているのでリスニングの練習にも役立ちます。トランスクリプトはダウンロード用にPDFも用意してくれているという親切な作り。 Lingohack は2015年から続いていて、数えてみるとアーカイブには330ものエピソードがありました(令和4年1月16日現在)!中級者 intermediate level 対象となっていますが、レベルに関係なく飽きずに英語の学習ができると思います。 下は1月12日の Robotic surgery のエピソードです。 エピソードのパターンです。 まず、トピックが表示されます。今回は Robotic surgery (ロボット外科手術、ロボット手術)です。 学習のテーマが示されます。今回は Learn language related to “surgery” 「外科手術に関する言葉を学ぼう」です。 動画を見るポイントが示されます。今回は What happened to Naseer’s cancer? 「Naseerさんの癌はどうなったでしょう」です。 エピソードが始まります。英語の字幕 subtitles が付きます。キーワード・キーフレーズ Need-to-know language は赤字で示されます。今回は以下の5つです。 operation – procedure where a specialised doctor cuts into the body for medical reasons medical field – area of activity specialising in treatment of health conditions patient – person who receives medical care surgeons – specially trained doctors who perform operations by cutting open bodies keyhole surgery – medical procedure that involves making a very small hole in a person’s…

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    Netflixで英会話練習 Language Reactor

    Netflixのドラマや映画を楽しんでいます。素晴らしい作品と出会うたびに字幕無しでもっと集中して作品に没頭してみたいと思います。でもこれがなかなか難しい。 作品自体は多くの視聴者を楽しませることを想定してつくられているので、基本的に誰にでも分かりやすく進行しているはずです。 理解を阻害しているのは、会話で使われる表現(話し言葉)と音、そしてスピードだと思います。本や記事なら自分のペースで調べながら読めるのですが、会話は相手があることなのでそうはいきません。私は日本語の会話でものんびりな方なので英語だとなおさらついていけません。 会話は身体的な能力なので(と思っています)、運動が苦手な私は自分にできる範囲で無理なく練習をすることが大切と思います。英会話は筋トレ!(違う?) さて、Netflixで英会話の筋トレをするのに最適な拡張機能があります。Language Reactor です。現在のところGoogle Chromeで使用することができます(FIREFOX と EDGE 版も準備中のようです)。ちなみにお金はかかりません。 Language Reactor をGoogle Chromeの拡張機能に追加します。 Language Reactor を追加してNetflixを見るとこのようになります。 右側のウィンドウには英語の字幕が全部出ます。繰り返し聴きたいところはクリックして何度も聴けます。字幕をスクロールして聴きたいところをすぐに探すこともできます。とても便利! さらに便利なのは「AP」をオンにしておくことで、字幕ごとに自動的に止まってくれることです。ひとつひとつ丁寧に確認したい時に重宝します。 再生スピードなど細かい設定もできます。 このような技術とサービスが利用できるなんて良い時代になったと思います。映画1本をまるまる見ると時間がかかるので、1話の短いシットコムがおすすめです。FRIENDSやTHE BIGBAN THEORY、HOW I MET YOUR MOTHER などのコメディは1話が20数分程度ですし、気の利いた表現を学べます。 YouTubeでも多くの方が Language Reactor の紹介動画を投稿しているので興味のある方はご覧ください。

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    ワクチン Vaccine

    Merriam-Websterによるword of the year 2021は「Vaccine」でした。 Merriam-Websterによると「vaccine」の語源は、ラテン語で cow(牛)を表す「vacca」。これは small pox(天然痘)に対する予防接種としてcow pox(牛痘)が使用されたことに由来します。 この牛痘接種法は、18世紀末にイギリスのエドワード・ジェンナーが開発し、日本にも19世紀半ばには輸入され、大阪適塾の緒方洪庵とその門下生たちが全国に広めたことが知られています。 新型コロナウィルス感染症に対してもワクチンの開発が急ピッチで進められてきました。 しかし、このワクチンはメッセンジャーRNA(mRNA)というgenetic material(遺伝物質)を人体に投与するワクチンであるということで、ワクチン投与に不安を感じている人も多いです。厚生労働省では新型コロナワクチンに対する不安を解消するためのPRを行っています。 World Health Organization(世界保健機関)のサイトを見ると、12月29日時点で44億6千200万人以上の人が「少なくとも1回以上接種を行った」とされています。 累積感染者数は約2億8千2百万人、死者は540万人を超えています。アフリカ大陸のほぼ全域と西アジアの一部などはワクチン接種があまり進んでいない様子がよく分かります。唯一(?)北朝鮮がデータ無しなのが怖いですね。 The word of the year 2021 by Merriam-Webster was “Vaccine”. According to Merriam-Webster, the word “vaccine” comes from the Latin word “vacca,” which means cow because cow pox was used as an inoculation against small pox. This method of cowpox inoculation was developed by Edward Jenner in England at the end of the 18th century, imported to Japan in the mid-19th century, and spread nationwide by Ogata Koan and his students at Osaka Tekijuku. The development of vaccines against new coronavirus infections has been proceeding at a rapid pace. However, many people…