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語源でボキャビル Merriam-Webster’s Vocabulary Builder

Merriam-Webster’s Vocabulary Builder は語源でボキャビルする本です。私が持っている second edition が 2010年の発売なので少し古い感じもしますが、未だに時折ページをめくって楽しんでいます。(ちなみに私はこの本を first edition でも購入していたので2度目の購入でした。)そして Kindle版も持っています。

この本は30ユニットで構成されています。1ユニットにつき、8つの語源が紹介され、1つの語源につき、4つの単語が紹介されています。ですので、1ユニットにつき32の見出し語、本全体では960の見出し語ということになります。

それぞれの見出し語には、語義、例文、そして筆者によるアツい解説文が付いています。そう、この本の魅力はなんといってもそれぞれの見出し語に付いている筆者の解説文です。試験用の単語帳ではありえないほどの熱のこもった口調(?)で、ユーモアを交えながら教えてくれるのです。アメリカ文化、アメリカ人の考え方にも触れることができるので興味深いです。ただ、読むのに時間がかかるため、効率よく試験のために語彙を増やすという目的にはまったく合わない(笑)。試験用ならもっと良い本がたくさんあるかも。でも本が好きで英語を学んでいる人はきっと気に入ると思います。

私はバラバラにして使っています

前書きにこの本の目的が2つ記されています。

(1) to add a large number of words to your permanent working vocabulary

ずーっと使えるような語彙をたくさん増やすこと、そして

(2) to teach the most useful of the classical word-building roots to help you continue expanding your vocabulary in the future

今後も語彙を増やしていくのに役立つ語源を教えること、となっています。

多くの方がおっしゃるように、語源の知識を得ながら語彙を増やしていくというのは理にかなっていると思います。この本にはギリシャ語・ラテン語由来の基本的な語源が240紹介されていますが、英文を読む中で出会う未知の語にその語源が含まれていると何となくでもその語がどんなカテゴリーの語なのかを類推することができます。辞書で語義をひいたときにも、やっぱりこういう意味だったのかと記憶に残りやすいです。

この本のもう一つの魅力は、各ユニットの最後にギリシャ語やラテン語に由来する神話や歴史に登場する語、数に関する語をまとめて載せてくれていることです。それぞれ、”Words from Mythology and History”、”Number Words”となっています。これがとても面白くて勉強になります。新聞や雑誌の記事、一般の書籍など読んでいてもこのような語は自明のこととして出てくることがありますよね。ですのでこのコーナーはとてもありがたいです。

Words from Mythology and History のページ

語源2つごと、つまり16見出し語ごとにミニクイズ、ユニットの最後にレビュークイズがついていて、理解度をチェックできるようになっています。ただ、洋書の勉強本にありがちですが、巻末の答えが見づらいのです。このあたりは日本の書籍のように見やすく改善してもらえたらよいのですが。

マスマーケットなので紙質はそれなり、でも、ページ数の割には重くありません。私はユニットごとにばらばらにしてステープラーで止め直して見たいところだけ持ち歩いています。印刷はきれいでクリアーです。何年もたつと紙が日焼けして変色しています。値段が安いので気兼ねなく書き込みしています。もっとボロボロになったらまた買い直すつもりです。

以上、お気に入りのボキャビル本の紹介でした。

Let's learn about wonderful history and culture of Japan together!  全国通訳案内士(英語) 英検1級

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