• 06 Miscellaneous

    アパートの鍵貸します The Apartment

    ビリー・ワイルダー監督の傑作映画。1960年、作品賞・監督賞などアカデミー賞を5部門受賞しました。 主演は名優ジャック・レモン(役名C.C.バクスター)とシャーリー・マクレーン(役名キューブリックさん)です。 この映画を初めてみたのは、もう40年近く前のこと。私は田舎育ちで近くに映画館がなかったのですが、NHK教育テレビで「世界名画劇場」という番組があり、そこで毎月放映される名画を楽しみにしていました。「アパートの鍵貸します」(The Apartment)もビデオ(ソニーのベータ!)に録画しました。 白黒映画ですし派手なアクションがあるわけではありませんが、軽快な音楽となによりジャック・レモンのセリフ回しの軽快なテンポ、シャーリー・マクレーンの可愛らしさにぐいぐい引き込まれて、笑いあり、ペーソスありで、「これぞ映画だ」と時間を忘れ見入った記憶があります。 以来、何度も何度も見たくなり、ビデオテープがだめになるくらい見ました。その後、働くようになってからは給料で和田誠さんのイラストと文章がついたレーザーディスクを購入しました。レーザーディスクがだめになってからはDVDで買い直し、今もたまに見ています。90年代にマッキントッシュを購入してインターネットが利用できるようになり、スクリプトも簡単に閲覧できるようになりました。(私にとってインターネット最大の効用は、歌詞と映画のスクリプトを確認できるようになったことかもしれません!) ストーリーは単純です。一流の保険会社に就職した社員(バクスター)は自分のアパートを上司の情事に利用されているうちに出世していくのだが、、、。結構、安いソープオペラみたいな感じですが、こんな名画に仕上がっているのは、監督と脚本の力なのでしょう。 10数年前に James Liptonが司会をつとめるActor’s Studio Interviewという番組に(こちらもすばらしいシリーズ番組でした)ジャック・レモンが登場しました。ハーバード大卒の秀才で、おもしろおかしいコメディアンというイメージを持っていましたが、アルコール依存症と闘っているとカミングアウトした場面がありしんみりとしてしまいました。 『アパートの鍵貸します』には洒落たセリフがたくさんでてきます。例えば自殺未遂のキューブリックさん(バクスターは彼女にずっと片思い。でも上司の愛人という設定)を看病しながら励ますセリフ。 You know, I used to live like Robinson Crusoe; I mean, shipwrecked among 8 million people. And then one day I saw a footprint in the sand, and there you were. ねえ、オレ、ロビンソン・クルーソー(無人島暮らしの話の主人公)みたいな暮らしをしていたんだ。つまり800万人の海で難破して(当時のニューヨークの人口)。でもねある日、砂浜に人の足跡があるのを見つけた。そうして君と出会ったんだ。 絶望しているキューブリックさんに、恋の相手があなたみたいな人だったら良かったと言われて苦し紛れに言うセリフ。 That’s the way it crumbles…cookie-wise. うまく訳せないのですが「世の中そんなものさ。ほらクッキーのやつみたいな。」 このセリフの裏には、That’s the way cookie crumbles. という慣用表現があって、何か悪いことが起こったときに「クッキーはそんな風にくだけてだめになるじゃん」→「世の中そんなもんだよ(嘆いてもしょうがないさ)」のような意味らしいです。 ジャック・レモンはこの映画の中で -wise言葉を多用していて、独特のリズムを生み出しています。意味は「〜的な」「〜みたいな」みたいな感じでしょうか。もしかしたら当時の若者言葉を揶揄しているのかもしれません。 DVDとBluerayのAmazonへのリンクです。

  • 02 Japanese Culture

    Namahage なまはげ

    An event that takes place in Oga, Akita prefecture known as Namahage is celebrated on New Year’s Eve which everyone participates in. For the Oga people, Namahage is a visiting god that warns of laziness, drives away the troubles of the house, and brings health, field mountain fruits and seafood. Young people in the village dress up as Namahage and go around the houses in the area, shouting “Any babies crying?”. On November 29, 2018, Namahage in Oga was registered as a UNESCO’s  Intangible Cultural Heritage as one of the “Visiting Gods: Gods of Masks and Costumes”. 男鹿のナマハゲは、大晦日の晩、男鹿半島全域で行われる行事です。集落の青年たちがナマハゲに扮して、「泣く子はいねがー」などと大声で叫びながら地域の家々を巡ります。男鹿の人々にとってナマハゲは怠け心を戒め、家の厄を祓い、無病息災・田畑の実り・山の幸・海の幸をもたらす来訪神です。平成30(2018)年11月29日に、男鹿のナマハゲは「来訪神:仮面・仮装の神々」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されました。

  • 02 Japanese Culture

    Akiyoshidai, the largest karst plateau in Japan 秋吉台

    Akiyoshidai in Yamaguchi prefecture is the largest Karst plateau in Japan. Under 100 meters of the Akiyoshidai, there is Shuhodo, one of the largest limestone caves in Asian Pacific, most areas of which is designated as the national park and a part of which is a special natural monument. There, you can experience a mysterious world that was created by rain falls. The groundwater system in Akiyoshidai was registered in the Ramsar Treaty in November 2005. 山口県の秋吉台は日本最大のカルスト台地です。その秋吉台の地下100メートルに、東洋屈指の大鍾乳洞「秋芳洞」があります。大部分が国定公園に、その中の一部は特別天然記念物に指定されています。秋吉台に降り注ぐ雨水によって、長い歳月をかけて作り上げた神秘的な世界がそこにあります。秋吉台の地下水系は2005年11月、ラムサール条約に登録されています。