Kanda Nissho 神田日勝
Kanda Nissho was a Japanese painter who was born in Nerima, Itabashi-ku, Tokyo in 1937. When he was seven years old, his family evacuated to the town of Shikaoi in Hokkaido to escape the war, and settled there. While working as a farmer, he taught himself to paint with oil, and later became active in the exhibitions of the Heigen Art Association, the All Hokkaido Art Association, and the Independent Art Association. He died at the age of 32, although he was highly regarded as a representative painter of Hokkaido.
神田日勝は1937年に東京板橋区練馬で生まれた日本の画家です。 7歳のときに戦火を逃れる為に一家で北海道鹿追町へ疎開し、そのまま定住しました。農業をするかたわら独学で油絵をはじめ、その後、平原社美術協会展や全道美術協会展、独立美術協会展で活躍しました。北海道を代表する画家として評価を得つつも、32歳で死去しました。
先日、用事で旭川を訪れた際、北海道立旭川美術館で神田一明、日勝の特別展(会期 2021.12.18(土) – 2022.03.13(日))を見てきました。日勝の生前は実現しなかった兄弟そろっての展覧会ということでした。前半は一明、そして後半の日勝のエリア(最初に自画像)を見た途端、同じ兄弟でもこんなにも違うのかと興味深く思いました。
数年前に鹿追町の神田日勝記念美術館にも行きました。若くして亡くなっているので作品数こそ少ないものの、ベニヤ板にペインティングナイフで描かれた油彩画はとても力強く、同時に物悲しくもあり、強烈に印象に残りました。板とトタン張りの家、錆色のストーブや農具、ドラム缶、そして馬。作品を見ていると、私が幼少の頃、また、私の親たちが過ごしてきた北海道の冬と貧しくもたくましく生きる人々の暮らしを連想します。
来道することがあれば一度足を運ばれることをおすすめします(ちょっと遠いですけど)。
お読みいただきありがとうございました。