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嶋村俊表 Shimamura Shumpyo
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試験のために上京したのだが、格安航空券のJetStarの発着が成田だったため、成田で一泊し、帰りの飛行機まで少し時間があったので、せっかくなので成田山新勝寺をお参りした。
朝、登校中の小学生たちと一緒に趣のある参詣道を歩いて、天気もよく気持ちが良かった。成田山新勝寺は初めてだったが、さすがの名刹。荘厳な総門をくぐり、仁王門(重文)には金剛力士、急峻な階段を登ると大本堂が。香閣で体を清め、お不動さまにお参り。右手の三重塔(重文)が美しい。
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境内には、釈迦堂、光明堂、額堂など重要文化財の宝庫で、その他、松平定信の筆による額が付けられた一切経堂や出世稲荷など、見どころ満載である。
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のんびりとお参りしていると、出勤前の地元民と思われる方々が時折お参りに来られる。皆、礼儀正しく、規則正しく、無駄なく廻られている。きっと毎朝来ているのだろうと思う。
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私は釈迦堂の周囲にほどこされている五百羅漢や二十四孝の彫刻に釘付けになった。説明によると作者は嶋村俊表(しまむらしゅんぴょう)。江戸時代の名工嶋村家の八代目である。1857年作。見れば見るほど見事な作品で、私はなぜか、昔パリのロダン美術館で「地獄の門」 La Porte de L’Enfer を見たときの衝撃を思い出した(ブロンズのレプリカが国立西洋美術館に置いてある)。
帰ってきてから調べると、嶋村俊表の代表作は田無神社本殿。また、川越氷川神社本殿も手掛けている。いつか見に行ってみたい。
今回、二次口述試験はうまくいかなかったが、偶然、嶋村俊表という魅力的な芸術家(というか名工)を知ることができた。また上京する楽しみができたというものだ。
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