The Elements of Style
本書は英文ライティングの文章作法を記した本で、文筆家(英語)なら必ず(?)持っていると言われるほどの古典的名著です。私は、その昔ビジネス英語の杉田敏先生がどこかで紹介されていているのを目にして本書の存在を知りました。
よくある間違いを正したり、よりよい英文を書くための指南書です。多くの方々が色んな所で紹介しているので、所有しているもしくは目にした方も多いと思います。
薄くて値段も安いですが、中身は濃いです。
私はオリジナルバージョンのペーパーバック($3.95、52ページ)と、第4版のKindleバージョンを持っています(250円、96ページ)。
私が持っている第4版(Kindleバージョン)の目次 Table of Contents を日本語に訳してみました。素人のため間違いがあるかもしれません。大体の内容をつかんでもらえると幸いです。
Table of Contents
序文 (Roger Angell〜著者の一人 E.B.White の甥っ子さんのようです)
イントロダクション(E.B.White)
第1章-使い方の基本ルール
1 名詞の所有格単数は ‘S を付けて形成する。
2 3つ以上の語が1つの接続詞で連続する場合、最後の語を除くそれぞれの後にコンマを使う
3 挿入句的な表現はコンマで囲む
4 独立した節を導入する接続詞の前にコンマを置く
5 独立した節はコンマでつなげない
6 文を二つに分解しない(または、コンマを使うべきところにはピリオドを使わない)
7 独立節の後にコロンを使い、詳細のリスト、付加、増幅、または説明のための引用を行う
8 突然の中断や、長い補足や要約を告げるには、ダッシュを使用する
9 主語の数が動詞の数を決定する
10 適切な代名詞を使用する
11 文頭の分詞句は、文法的な主語を指していなければならない
第2章-作文の基本原則
12 適切な形式を選び、それを守ること
13 パラグラフを作文の単位とする:各トピックに1パラグラフ
14 能動態を使う
15 肯定的な表現を使う
16 定義が明確で、具体的な言葉を使用する
17 無駄な言葉を省く
18 ダラダラ書くのをやめよう
19 同等の考えは似た形式で表現する
20 関連する単語を一緒に記す
21 要約では、1つの時制にとどめる
22 文の強調語は文末に置く
第3章-形式に関するいくつかの問題
第4章 間違った使い方をされがちな言葉や表現
第5章 スタイルへのアプローチ (留意リスト付き)
1 自分を背景に置く
2 自然に書けるようにする
3 適切なデザインで書く
4 名詞と動詞で書く
5 見直し、書き直しをする
6 くどくど書かない
7 誇張しない
8 修飾語の使用を避ける
9 Do not affect a breezy manner. かっこつけた書き方をしない(たぶん、、、うまく訳せません)
10 オーソドックスなスペルを使用する
11 説明し過ぎない
12 不格好な副詞を作らない
13 話者をはっきりと読者に示す
14 派手な言葉は避ける
15 自信がなければ、方言は使わない
16 明確であること
17 意見の押しつけはしない
18 言葉のあやは控えめに
19 明瞭さを犠牲にして、近道をしないこと
20 外国語は避ける
21 常軌を逸したものよりも、標準的なものを使う
あとがき
用語集
上述のように薄い本ですが、読み込んで理解するのはなかなか骨が折れます。しかしレポートづくりなどに必ず役に立つでしょう。英語で勉強している方には必携かと思います。価格も安く持っていて損はありません。
古いバージョンのものは様々なフォーマットで無料公開されています(Project Gutenberg)。チラ見してみたい方はどうぞ。
私のブログにお立ち寄りいただきありがとうございました。ではまた。