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    Billie Holiday, Lady Day ビリー・ホリディ

    ビリー・ホリディ Billie Holiday(1915-1959)はフィラデルフィア出身のジャズ・シンガーです。リンク先のオフィシャルサイトでは、バイオグラフィーや曲のサンプル、歌詞、各種メディアを見ることができます。 初めて彼女の歌を聴いたのは子どもの頃、地元にいたヒッピー(死語?)くずれのレコード屋さんの店長にレコードを聴かせてもらったときでした。その時はジャズのことはよく知りませんでしたが、独特な歌声に魅了されたものでした。 “God Bless The Child” は代表曲の一つで、数多くのアーティストにカバーされてきました。曲調がゴスペルっぽくていい感じです。私はアニタ・オディ Anita O’Day のしっとりした感じのバージョンも好きですが。”God bless the child that’s got his own.” 「神様は自分で稼ぐ子を祝福してくださる」という歌詞は、ビリーが母親にお金を借りに行った時にケンカとなり、母親から言われた言葉だそうです。 購読している The Japan Times Alpha 2/4号の Life & Culture シネマ倶楽部ページで映画 “The United States vs. Billie Holiday” (リンクは映画のトレイラーです)をとりあげてくれています(ありがとう Alpha! )。早く映画が観たい! この映画の中心とも言える曲のタイトル「奇妙な果実」 Strange Fruit とは、リンチを受けて殺害され、木に吊るされたアフリカ系アメリカ人たちのことを歌っているのです。この曲が人種差別に対するプロテスト・ソングであるとして彼女はFBIに危険視されます。 ちょっと話が逸れますが、名曲 “A Change Is Gonna Come” のリリース直前に謎の銃弾に倒れた「ソウルの帝王」サム・クック Sam Cooke や、 “Power To The People”, “Imagine” のジョン・レノン John Lennon (熱狂的ファンによって射殺されてしまった)など、広く社会変革を訴えたアーティストたちもFBIの監視対象になっていたという話を何かで読みました。”A Change Is Gonna Come” ビリーじゃありませんが、こちらも名曲なので動画を貼ってしまいました。 これを機会にビリー・ホリディをまた聴き直したくなりました。できるだけ歌詞をしっかりと聴いて彼女の生きた時代を想像しながら。 下のアマゾンのリンクは私が持っているCD3枚組 The Ultimate Collection です。オリジナル・アルバム8枚分が収められています(数曲カットされています)。私が買ったときよりも値段が上がってしまいました(それでもアルバムをそろえるよりずっと安いですが)。個人的なおすすめはディスク3に収められているアルバム “Lady Sings The Blues” です。 お読みいただきありがとうございました。