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ドラマや映画のリスニング練習を楽しく! VOSCREEN
Voscreen は映画やドラマ、アニメなど様々な動画から抜粋されたワンシーンの短いクリップを使ってリスニング練習ができるサービスです。トルコの会社によって運営されているようです。結構前からあるようですが、わたしはオンライン英会話のネイティブの先生から教えてもらってその存在を知り、すっかりはまってしまいました。下はオフィシャルの紹介 YouTube ビデオです。 トップページから登録するとすぐに無料で使えるようになります。画像を入れて紹介したかったのですがサイトのポリシーで一切ダメなようですので文章のみで紹介します。また、サイトでは氏名、メールアドレスなどなどの個人情報を収集してサイトの改善やサービス向上に利用することが書かれていますので利用の際にはご理解の上どうぞ。 画面上にプレイモードを選択する場所があります。ビギナーレベルから上級者レベルまで細かく分かれています。学習の仕方は単純です。短いクリップが再生されたあと、セリフの内容として正しいものをABの2択で選ぶというものです。制限時間内に正解するとポイントが加算されていきます。 解答するか、制限時間になると、セリフの字幕と正解が示されます。よく聞き取れなかったものはクリップを繰り返し再生して確かめることができます。選択肢はあらかじめ登録した母語 mother tongue で表示されます。私は最初、日本語で表示していましたが、より勉強になると思って english に変更しました。一番簡単なビギナーレベルでも知らない表現が出てきたりして焦ります。こういうところから聞き取れていなかったんだなとつくづく。 このサイトでは毎日20〜40分くらいの勉強を推奨しています。登場するクリップはディズニー、くまのプーさんやスヌーピーのアニメ、ビッグバンセオリー、ゲーム・オブ・スローンズなどの人気ドラマ、映画、TEDのスピーチなどバラエティに富んでいて飽きません。 Voscreen にはスマホのアプリもあります。私は iPhone でも使ってみましたが使い勝手は変わらず良い感じです。クリップが短いのでちょっとしたスキマ時間に勉強できるのがいいですね。とても気に入ってます。ドラマや映画を字幕無しで楽しみたいと考えている方は是非一度チェックしてみて下さい。
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アパートの鍵貸します The Apartment
ビリー・ワイルダー監督の傑作映画。1960年、作品賞・監督賞などアカデミー賞を5部門受賞しました。 主演は名優ジャック・レモン(役名C.C.バクスター)とシャーリー・マクレーン(役名キューブリックさん)です。 この映画を初めてみたのは、もう40年近く前のこと。私は田舎育ちで近くに映画館がなかったのですが、NHK教育テレビで「世界名画劇場」という番組があり、そこで毎月放映される名画を楽しみにしていました。「アパートの鍵貸します」(The Apartment)もビデオ(ソニーのベータ!)に録画しました。 白黒映画ですし派手なアクションがあるわけではありませんが、軽快な音楽となによりジャック・レモンのセリフ回しの軽快なテンポ、シャーリー・マクレーンの可愛らしさにぐいぐい引き込まれて、笑いあり、ペーソスありで、「これぞ映画だ」と時間を忘れ見入った記憶があります。 以来、何度も何度も見たくなり、ビデオテープがだめになるくらい見ました。その後、働くようになってからは給料で和田誠さんのイラストと文章がついたレーザーディスクを購入しました。レーザーディスクがだめになってからはDVDで買い直し、今もたまに見ています。90年代にマッキントッシュを購入してインターネットが利用できるようになり、スクリプトも簡単に閲覧できるようになりました。(私にとってインターネット最大の効用は、歌詞と映画のスクリプトを確認できるようになったことかもしれません!) ストーリーは単純です。一流の保険会社に就職した社員(バクスター)は自分のアパートを上司の情事に利用されているうちに出世していくのだが、、、。結構、安いソープオペラみたいな感じですが、こんな名画に仕上がっているのは、監督と脚本の力なのでしょう。 10数年前に James Liptonが司会をつとめるActor’s Studio Interviewという番組に(こちらもすばらしいシリーズ番組でした)ジャック・レモンが登場しました。ハーバード大卒の秀才で、おもしろおかしいコメディアンというイメージを持っていましたが、アルコール依存症と闘っているとカミングアウトした場面がありしんみりとしてしまいました。 『アパートの鍵貸します』には洒落たセリフがたくさんでてきます。例えば自殺未遂のキューブリックさん(バクスターは彼女にずっと片思い。でも上司の愛人という設定)を看病しながら励ますセリフ。 You know, I used to live like Robinson Crusoe; I mean, shipwrecked among 8 million people. And then one day I saw a footprint in the sand, and there you were. ねえ、オレ、ロビンソン・クルーソー(無人島暮らしの話の主人公)みたいな暮らしをしていたんだ。つまり800万人の海で難破して(当時のニューヨークの人口)。でもねある日、砂浜に人の足跡があるのを見つけた。そうして君と出会ったんだ。 絶望しているキューブリックさんに、恋の相手があなたみたいな人だったら良かったと言われて苦し紛れに言うセリフ。 That’s the way it crumbles…cookie-wise. うまく訳せないのですが「世の中そんなものさ。ほらクッキーのやつみたいな。」 このセリフの裏には、That’s the way cookie crumbles. という慣用表現があって、何か悪いことが起こったときに「クッキーはそんな風にくだけてだめになるじゃん」→「世の中そんなもんだよ(嘆いてもしょうがないさ)」のような意味らしいです。 ジャック・レモンはこの映画の中で -wise言葉を多用していて、独特のリズムを生み出しています。意味は「〜的な」「〜みたいな」みたいな感じでしょうか。もしかしたら当時の若者言葉を揶揄しているのかもしれません。 DVDとBluerayのAmazonへのリンクです。